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第762回 共学中の入試問題 数の性質 3

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数の性質の練習問題 2026年02月14日18時00分

「第762回 共学中の入試問題 数の性質 3」

ここまで、近年に共学中の入試で出された問題の中から、「数の性質」がテーマの問題について考えています。

今回は「数の規則性」の問題を見ていきます。

 

1問目は、繰り返し(周期算)の問題です。

 

【問題】次の□をうめなさい。

7を5回かけた数をA、8を11回かけた数をB、4を6回かけた数をCとします。A×B×Cの一の位の数は□です。

(青山学院横浜英和中学校 A日程 2025年 問題2-(4))

 

【考え方】

積の一の位の数は、かけられる数とかける数の一の位の数によって決まることを利用します。

7は5回目に、8も5回目に、4は3回目に、それぞれ1回目と同じ数に戻りますから、7は4回、8も4回、4は2回をそれぞれ1セットとして繰り返すことがわかります。

ですから、

5回÷4回=1セットあまり1回 より A=7

11回÷4回=2セットあまり3回 より B=2

6回÷2回=3セット より C=6

です。

A×B×C=7×2×6=84 → 一の位の数は4

答え 4

 

本問は、積の一の位の数が規則的に繰り返されることを利用する問題です。

順に全て計算しているようでしたら、表などを利用して繰り返しがあることを確認しましょう。

 

2問目も、繰り返しの問題です。

 

【問題】スイッチを入れると点灯と消灯をくり返す3つのランプA、B、Cがあります。Aのランプは1秒間点灯したあと1秒間消灯します。Bのランプは2秒間点灯したあと1秒間消灯します。Cのランプは3秒間点灯したあと1秒間消灯します。はじめ、3つのランプはすべて消灯しており、同時にスイッチを入れてすべて点灯させたあとは、規則にしたがって点灯と消灯をくり返します。3回目にすべてのランプが点灯している状態であるのは、同時にスイッチを入れた何秒後から何秒後までの間ですか。ただし、最初の点灯も回数に入れるものとします。

(東京農業大学第一高等学校中等部 第1回 2025年 問題3-(3))

 

【考え方】

繰り返しの問題は、はじめと同じ状態に戻るまでを書き出すことが基本です。

点灯と消灯を、Aは 1秒+1秒=2秒ごと、Bは 2秒+1秒=3秒ごと、Cは 3秒+1秒=4秒ごとに繰り返しますから、時間の最小公倍数である12秒までを書き出します。

答え 6秒後から7秒後

 

本問は、繰り返しの定番問題です。

最小公倍数までを書き出すという基本の解き方を確認しましょう。

 

3問目は、群数列の問題です。

 

【問題】①②③④⑤…㊿のように数字が並んでいます。①●③●●⑥●●●⑩●●●●…のように黒く塗りつぶします。この規則で㊿まで繰り返すとき、見える数字をすべて足した数を求めなさい。

(広尾学園小石川中学校 第1回 2025年 問題2-(5))

 

【考え方】

黒く塗りつぶされた●が1個ずつ増えていることに着目すると

①/●③/●●⑥/●●●⑩/●●●●⑮/● …

のように1個、2個、3個、4個、… と区切ることができます。

1区切りを左から順に第1群、第2群、第3群、…とすると、それぞれの群で見えている数字は三角数(1からの整数を順に足した数)です。

第1群の個数は1個 → ①

第2群までの個数は 1個+2個=3個 → ③

第3群までの個数は 1個+2個+3個=6個 → ⑥

第4群までの個数は 1個+2個+3個+4個=10個 → ⑩

第5群までの個数は 1個+2個+3個+4個+5個=15個 → ⑮

第6群までの個数は 1個+2個+3個+4個+5個+6個=21個 → ㉑

第7群までの個数は 1個+2個+3個+4個+5個+6個+7個=28個 → ㉘

第8群までの個数は 1個+2個+3個+4個+5個+6個+7個+8個=36個 → ㊱

第9群までの個数は 1個+2個+3個+4個+5個+6個+7個+8個+9個=45個 → ㊺

45の次の三角数は

45+10=55

ですから、㊻から㊿の5個の数字は黒く塗りつぶされます。

1+3+6+10+15+21+28+36+45=165

答え 165

 

本問は、1、1+2=3、1+2+3=6 のような三角数の和を求める問題です。

上記はたし算の式で求めていますが、三角数は、例えば9番目の場合、(1+9)×9÷2=45 のように等差数列の公式を利用して計算することもできます。

 

4問目も、群数列の問題です。

 

【問題】次のように、ある規則で左から順に数字が並んでいます。

縦の棒で区切られている部分をそれぞれ群と呼ぶこととします。例えば第1群は1のみ、第2群は1/2、1となります。次の問いに答えなさい。

(1) 第11群の5番目の数はいくつですか。

(2) 第1群の1番目から第20群の15番目までの数をすべてたしあわせたとき、いくつになりますか。計算の過程も含めて考え方も書きなさい。

(法政大学第二中学校 第1回 2025年 問題4)

 

【考え方】

(1)

「約分できる分数は約分をする」という規則で作られた数列であると考えると、約分をする前の数列は次のようになります。

上記のように、第□群の■番目の数は ■/□ となっていますから、第11群の5番目の数は5/11です。

答え 5/11

 

(2)

第1群の和は 1

第2群の和は 1/2+2/2=1 1/2

第3群の和は 1/3+2/3+3/3=2

第4群の和は 1/4+2/4+3/4+4/4=2 1/2

第5群の和は 1/5+2/5+3/5+4/5+5/5=3

第6群の和は 1/6+2/6+3/6+4/6+5/6+6/6=3 1/2

のように、和は1から始まる公差が1/2の等差数列となっています。

1+1/2×(19-1)=10 … 第19群の和

よって、第1群から第19群までの和は

(1+10)×19÷2=104 1/2

です。

また、第20群の1番目から15番目の和は

1/20+2/20+3/20+…+15/20

=(1/20+15/20)×15÷2

=6

です。

104 1/2+6=110 1/2

答え 110 1/2(110.5)

 

本問は、約分された分数を含む数列の問題です。

正解できないようでしたら、約分される前の数列の問題を使って、群数列の考え方を復習します。

 

今回は、2025年度に共学中の入試で出された「数の規則性」の問題をご紹介しました

もし、間違えた問題があれば、規則が見つかるまで書き出して調べる、表を利用すると規則を見つけやすいという解き方の原則が定着できていることを確認しましょう。

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数の性質の練習問題 / 中学入試の算数問題 2026年02月14日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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