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第350回 立体図形の苦手克服術 1

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図形の練習問題 2017年07月29日18時00分

「第350回 立体図形の苦手克服術 1」


前回まで、
6年生の平面図形について、
難しい問題が解けるようになる方法に取り組んできました。


今回からは、
立体図形の苦手を克服する方法を考えていこうと思います。


はじめに、
6年生が取り組む立体図形の問題がどのようなものなのかを、
大手進学塾のテストからみていきます。





四谷大塚 第3回合否判定テスト 算数問題(男子)2013年9月実施 より 


問題9 下の図の四角すいA-BCDEは、底面が1辺8cmの正方形で、高さが12cmです。また、側面の4つの三角形はすべて合同な二等辺三角形です。これについて、次の問いに答えなさい。

20170713143728.jpg

(1) 図2のように、辺BC、CDの真ん中の点をそれぞれP、Qとします。四角すいA-BCDEを、2点P、Qを通り、底面に垂直な面で切り分けたとすると、頂点Cをふくむ立体は何cm3ですか。

(2) 図3のように、辺BC、ED上にそれぞれ点R、Sを、BR=ES=6cmとなるようにとります。四角すいA-BCDEを、2点R、Sを通り、底面に垂直な面で切り分けたとすると、頂点Cをふくむ立体の体積は何cm3ですか。 








「立体切断」のようなレベルの高い問題を解くときに必要となる力は、
「正確な図を描く力」です。


なぜならば、
立体図形が平面図形よりも難しい理由が、
「三次元」である立体図形を
「二次元」である紙の上に表していることにあるからです。


一般に、
「空間把握力」が強いと立体図形の問題を解くのに有利だ
とよく言われますが、
それは
「二次元」の紙の上に描かれた立体図形を、
そのままで「三次元」として見ることができるからです。


しかし、
そのようなレベルの「空間把握力」を持つお子さんは
それほど多くありません。


そこで進学塾ではその代替手段として、
「展開図」や「投影図」のように、
「三次元」の立体を「二次元」の紙の上でも
正確に把握できる方法を指導します。


もし、
「立体図形が弱い」とお感じでしたら、
「見取り図」から「展開図や投影図」を描く力、
逆に「展開図や投影図」から「見取り図」を描く力
チェックしてみてください。


この力に問題がなければ、
あとは「相似などを利用する平面図形の計算力」を
強化すれば大丈夫です。




では実際にこの問題を解いていきましょう。


【手順1】おおまかな完成図を見取り図で描く

20170713143928.jpg




【手順2】問題文中の「底面に垂直」を図の中に書き込む

20170713143956.jpg

 ↓
三角すいM-PCQの体積を求めればよいことがわかる




【手順3】体積を求めるには底面積や高さが必要なので、
真上、真正面、45°回転させた図を描いてみる

20170713144034.jpg



真上から見た図から、底面積は8cm2
時計回りに45°回転させて見た図から高さが6cmとわかりますから、
求める体積は16cm3です。




「手順3」で見た4つの向きのうち、
「真正面」と「反時計回りに45°回転させた」ときは、
図を完成させることができませんでした。


しかし、
「真上から見た図」は
位置がわかっている2点PとQを結べば底面積が求められ、
「時計回りに45°回転させた図」は
底面に垂直な直線を描けばMの位置がわかり、
高さMNの長さも求めることができました。





【図を描くときのポイント】

(1) 立体を見る向きは6つ
・真上
・真正面
・真横
・45°回転(時計回り、反時計回り)
・斜め上方

(2) 向きの選び方は2つ
・位置のわかっている2点が結べる
・垂線や平行線が描ける




立体図形の問題で投影図を描くときは、
この2つのポイントに注意すると、
「長さを求めることができる向き」を
短時間で選べるようになると思います。




小問(2)については、次回みていこうと思います。


時間があるようでしたら、それまでにチャレンジしてみませんか。

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図形の練習問題 2017年07月29日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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