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第755回 女子中の入試問題 文章題 2

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文章題の練習問題 2025年12月27日18時00分

「第755回 女子中の入試問題 文章題 2」

前回から、2025年度に女子中の入試で出された「文章題」について考えています。

今回取り扱うテーマは「消去算」です。

 

1問目は基本レベルの問題です。

 

【問題】あんパン3個とクリームパン4個とレジ袋1枚の代金は1428円で、あんパン4個とクリームパン5個とレジ袋なしの代金は1820円です。レジ袋は1枚8円とすると、あんパンは1個何円ですか。

(普連土学園中学校 1日午後 2025年 問題14)

 

【考え方】

条件を次のような式で表すことができます。

あんパン1個の値段を求めたいので、クリームパンの個数を4個と5個の最小公倍数である20個にそろえて、消去します。

答え 180円

 

本問は、消去算の基本を確認できる問題です。

正解できないときは、値段のわからないあんパンとクリームパンだけの式にできること、クリームパン(あんパンでも構いません)の個数を最小公倍数にそろえられることをチェックします。

なお、条件を表に整理して解いてもOKです。

 

2問目も基本レベルの問題です。

 

【問題】ある店では、じゃがいも1㎏の値段はきゅうり4本の値段より30円高いです。じゃがいも2㎏ときゅうり15本を買って、40円の箱に入れてもらうと、代金は2285円になりました。じゃがいも1㎏は何円ですか。

(山脇学園中学校 C 2025年 問題1-(4) 問題文一部変更)

 

【考え方】

この問題も、条件を次のような式で表すことができます。

求めるものがじゃがいもの値段ですが、じゃがいもの方が量をそろえやすいので、じゃがいもの重さを1㎏と2㎏の最小公倍数である2㎏にそろえて、いったん消去します。

じゃがいも2㎏の値段がきゅうり8本と60円の和に等しいですから、(イ)の式の「じゃがいも2㎏」の代わりに「きゅうり8本+60円」を書き込みます。(「代入する」といいます。)

(ウ)より、きゅうり1本の値段が

(2285円-40円-60円)÷(8本+15本)=95円

とわかります。

これを(ア)に代入すると、じゃがいも1㎏の値段を求めることができます。

95円×4本+30円=410円

答え 410円

 

本問は、代入を利用する消去算です。

「最小公倍数にそろえる → 代入する」という手順で解きましょう。

なお、条件を線分図に整理して解いてもOKです。

 

3問目からは、値のわからないものを3つ以上ある問題です。

 

【問題】かき3個、りんご2個、梨1個を買うと、代金は1110円になります。梨1個の値段はかき1個の値段の2倍で、りんご4個の値段は梨2個の値段より120円高いです。りんご1個はいくらですか。

(東洋英和女学院中学部 A・帰国生 2025年 問題9)

 

【考え方】

条件を次のような式で表すことができます。

はじめに、(イ)を(ア)に代入します。

次に、りんごの個数を2個と4個の最小公倍数である4個にそろえます。

さらに、(イ)と(オ)のかきの個数を2個と10個の最小公倍数である10個にそろえます。

(カ)より、梨1個の値段が

(2220円-120円)÷(5個+2個)=300円

とわかります。

これを(ウ)に代入すると、りんご1個の値段を求めることができます。

(300円×2+120円)÷4個=180円

答え 180円

 

本問は、値のわからないものを3つある消去算の解き方を確認できる問題です。

値のわからないものが3つもあって大変ですが、3つから1つを消去して2つに、さらに2つから1つを消去して1つにするという手順を守って正解を目指しましょう。

なお、解答例以外の順序(例:(ウ)を2で割って(ア)に代入し、その式に(イ)を代入して「梨」だけの式にする)で消去することも可能です。

 

最後は、値のわからないものが4つありますが、工夫のできる問題です。

 

【問題】赤、青、黄、緑のおもりがあります。それぞれ3つのおもりの重さの和は、165g、129g、189g、153gです。このとき、最も軽いおもりの重さは何gですか。

(香蘭女学校中等科 第1回 2025年 問題1-⑫ 問題文一部変更)

 

【考え方】

仮に、重さの軽い方から順に、赤、青、黄、緑とします。

緑が一番重いので緑以外の3つのおもりの重さの和が最小の129g、赤が一番軽いので赤以外の3つのおもりの重さの和が最大の189gのように考え、表に整理します。

(ア)~(エ)をすべて足すと、赤、青、黄、緑のおもり3個ずつの重さの和がわかります。

636÷3=212(g) … 赤、青、黄、緑のおもり1個ずつの重さの和

ですから、一番軽い赤のおもりの重さは

212g-189g=23g

です。

答え 23g

 

本問は、消去算の工夫の仕方を確認できる問題です。

基本問題では「3つから2つずつを選んだ和」となるところから、1つ増えた「4つから3つずつを選んだ和」となっていますが、表に整理すると同様の工夫ができることに気づけます。

 

今回は、2025年度に女子中の入試で出された「消去算」の問題をご紹介しました。

消去算が苦手なときは、1問目の一方の値をそろえて他方の違いを比べる(消去算の加減法といわれます)、2問目の一方の値をそろえて代入する(消去算の代入法といわれます)、3問目の3つの条件のうちの2つに着目して消去する(3つの消去算)、4問目の工夫をする(条件に特徴のある消去算)の4つのタイプのうち、どのタイプの消去算に課題があるかを調べ、類題を解いて、早めに苦手を克服しましょう。

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文章題の練習問題 / 中学入試の算数問題 2025年12月27日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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