失敗しない中学受験塾の選び方 入塾前に確認する5つのポイントとは

中学受験を目指すための進学塾は、どのような基準で決めたらいいのでしょうか。
今回の記事では、入塾前に調べておくべきこと、確認しておくべきことについてお伝えします。
入塾前に調べておくべきこと
最近は、塾も多種多様です。たくさんある塾の中でどうやって塾を選べばいいのか、悩んでいる親御さんもいるのではないでしょうか。
どの塾にも、長所短所があります。
そのなかで、お子さんにどんな環境を準備してあげたいかによって、どの塾を選ぶかが異なります。
それぞれの塾の特徴を事前にしっかり調べてから選びましょう。
ここでは、入塾前に確認する5つのポイントについてご説明します。
塾の日程と学習時間、宿題量はどうか
最近の大手進学塾は、集団指導以外に、家庭学習のかわりになる「個別指導」を併設することが増えています。
塾を検討するときには、集団指導のみでがんばるのか、塾が提供する個別指導を併用するのか、ほかの個別指導や家庭教師を利用して家庭で補うのか、ある程度の方向性を決めておきましょう。
塾によって日程や学習時間も大きく異なります。週に3、4日が平均的ですが、多いところでは週6日という塾もあります。
宿題の量も、お子さんの性格や学力、体力に見合っているかもよく考えましょう。
同じ塾でも教室によって雰囲気がちがうのはもちろんのこと、宿題量も異なるので、よく調べておくといいですね。
進学実績をチェックする
たとえば、ある中学校にたくさんの合格者を出している塾は、その中学の受験ノウハウを確立できています。
子どもに通ってほしい学校の合格者数が多い塾を選びましょう。
そのときは、塾全体ではなく、通わせる予定の教室からどの学校に何人合格しているかをチェックしてください。
合格実績から、その塾に通っている生徒の学力の分布がおおまかにわかります。
上位校を狙うような学力の高い子が多い、中堅校に進学する子が多いなどそれぞれ特徴があるはずです。
塾生数と模試の有無を確認する
大手進学塾ではどの塾でも模試を実施しています。
6年生の受験者数が1,000人以上なら、その模試の偏差値の信頼度はより高いと言えるでしょう。
1,000人以下の場合でも、いくつかの中学校に特化した指導を行い、進学実績がある塾なら、同様に模試の信頼度も高いはずです。
6年生になってからのスケジュールがどうなるかも大切なチェックポイント
子どもが6年生になったときに一週間のスケジュールがどうなるかも、入塾前に確認しておいたほうがいいでしょう。
塾の説明会は3、4年生の保護者向けなので、その学年の話がほとんどになります。
6年生になって「うちの子にはこの塾が合わないようだ…」と転塾を繰り返すことにならないためにも、事前に調べておく必要があります。
はじめはのんびりしていて、5、6年生になったらハードになる塾は、最初のうちに勉強の習慣や時間の使い方を練習することができます。
5年生になったら急についていけなくなるリスクはありますが、学習に対する適応力や体力がつくまで待ってくれることがメリットとも言えるでしょう。
4年生の最初から忙しい塾もあります。このタイプの塾の場合、子どもは自然に忙しいことに慣れていくので、脱落せずに6年生までいきやすいと思います。
しかし反面、まだ遊びたい盛りの中学年の子どもに勉強を強要することになりがちなので、いろんな経験をさせてあげたいという教育方針のご家庭には向いていないかもしれません。
6年生になってからの塾のスケジュールを確認し、どのような生活になるかを想像することが重要です。
その他、確認しておくべきポイントはココ
ほかにも、入塾前に確認しておきたいことがあります。
・クラス替えの頻度
・宿題の管理方法
・個別面談の実施頻度
・チューター制度や担任制度の有無
・入試直線の「志望校別対策」がしっかりできるかどうか
などです。
塾のホームページや説明会、周囲のお母さんの口コミなど、多角的に情報を集めましょう。
合格実績や塾名のブランドだけに惑わされないように注意してくださいね。
入塾前に家庭の方針をしっかり話し合っておく
子どもの性格や学力、体力によって、どの塾を選ぶかをしっかり考えてあげましょう。
ご家庭で、どういう方針でなにを大切にして子どもを育てたいかを、入塾までに夫婦でしっかり話し合っておくことが必要です。
塾選びは、中学受験の結果を大きく左右します。それぞれの子どもやご家庭の教育方針にあった塾を選べたらいいですね。